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  1. かぶ放談

かぶ放談。イントロダクション(第2回) 企業の成長性を読む

 ここでは企業の財務データなどを見ながら、その企業の株が『買い』か『売り』かを、子どもの視点で勝手きままにトークします。なお、個別企業の株の買いや売りを勧めるものではありません

前回は任天堂の業績の推移を見てきました。過去20年で見ると、かなり浮き沈みの大きいものでしたね。

前回のおさらい、です。


さて、売上の中身をもう少し詳細に見てみましょう。

売上の構成を表示します。

売上高
1兆2,006億円

売上の大半がSwitchに関連したものね。思いのほか偏ってるように見えるわ。

3DSの売上がかなり低い!?やっぱ今はSwitchなのか…

これを見ると、現在の任天堂の収益はSwitchに大きく依存している構造といえますね。

ゲームは流行り廃りが早いことを考えると、いつまでもSwitchだけでは厳しいわね。

たしかに…新しいゲーム機が出てくればいいけど…

次は、売上を国内と海外という点から見てみましょう。

地域別の売上高を表示します。


国内の売上は頭打ちだけど、海外での売上が伸びているわ。今後の成長のカギは海外ということかしら。

いい視点です。では、国内のゲーム市場の規模も見てみましょう。

家庭用ゲームの国内市場の規模を表示します。

※出典:CESA「ゲーム白書」より作成

う~ん、国内はやっぱ停滞気味~、ソフトが苦しい…

ゲームって、最近はスマホでやることが多い気がするけど、それも影響してるのかしら。

たしかに、今はスマホでゲームやってるのが多いかも…

それでは、国内のゲーム市場の規模についても見てみましょう。

国内のゲーム市場の規模を表示します。

市場規模
1兆6,806億円
※出典:CESA「ゲーム白書」より作成

!!!スマホアプリがこんなに!?

まさかここまでとは、ね。これを見ると、国内でゲーム専用機のメーカーが苦戦するのも仕方ないかも。

任天堂もゲームアプリ作ればいいのに…

任天堂もスマホ向けのゲームアプリは発売しているものの、ゲームアプリ市場は競争が激しいため簡単ではありません。

そうなると、売上を伸ばすためには海外に活路を見出すしかなさそうね。

海外か…あれ?そーいえば、さっきの地域別の売上にアジアがないけど、なんでだ??中国とか人多いからたくさん売れると思うけど…

たしかに、中国での売上はどうなってるのかしら?

いい点に気づきましたね。実は先月、任天堂から中国でSwitchを発売する旨の発表されました。

おおっー!!これで売上の大幅アップ間違いないね!!!

そんな簡単にいくかしら。そもそも、これまで中国に進出してないのも何らかの理由があるからだと思うけど。

理由???

サキさんの言うとおりで、任天堂は過去にも何度か中国に進出していますが、いずれもうまくいきませんでした。中国は米国と並び世界最大のゲーム市場であるものの、かなり特異な市場で、任天堂にとっても簡単ではありません。

特異???

中国のゲーム市場はスマホ向けが6割でパソコン向けが4割と、家庭用のゲーム機のシェアはほとんどありません。

えっ、ゲーム機で遊ばないの!?

中国市場が特異な理由はいろいろありますが、少なくともゲーム機で遊ぶ習慣が中国で一般的でない以上、Switchを発売したとしてもどれくらい売上がアップするかは未知数ともいえます。

うまくいくかわらないけど、Switchは楽しいからきっと大丈夫、中国で売上アップだ、任天堂!!!

任天堂の今後の頑張りに期待したいわね。

さて、今日はここまでにしましょう。これまでは、任天堂の売上から主に企業の「成長性」に関する部分を見てきました。次回は、別の視点、「収益性」や「効率性」などの観点からも見ていきましょう。ありがとうございました。

ありがとうございました。

ありがとうございました。

スリープモードに移行します…zzz

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