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今日のテーマは「株価」です。
前回は「株式市場」をテーマに進めましたが、今回はその株式市場で売買される株の価格、「株価」について話しを進めていきましょう。

タイチくん、株はどこで売買しているか覚えていますか？

では、その売買するときの値段はどのように決まると思いますか？

フツーは売る側が値段を決めると思うけど…

では、売り手が決めた値段で買う人がいない場合、どーしますか？

値段を下げるのかしら…

そうです、そうやって株の値段は決まります。
「この値段で売りたい」と言っても、「その値段では買わない」と言われたら、値段を下げなくては売れません。逆に、高くても買いたいと思う人がたくさんいれば株の値段は上がっていきます。

そうなります。株に「定価」はありません。値段は常に買いたい人と売りたい人の思惑によって変化することになります。

少し具体的な例で見ていきましょう。
タイチくん、任天堂という会社を知ってますか？

その任天堂の株価を少し見てみましょう。
これは2016年4月からの株価の動きと出来高を図にしたものです。出来高は、その日の株の取引量のことです。

4月から7月までの株価の動きはどう見えますか？

15,000円の近辺を行ったり来たり、という感じかしら。

7月7日の株価は14,935円で出来高は760千株でした。
さて、ここでクイズです。この後の株価の動きはどのようになると思いますか？

好きとか、株価にどう関係すんのよ💢
ふつうに予想するなら、同じように15,000円近辺で推移すると思うわ。

タイチくんが上昇、サキさんは変わらずということですね。
では、答えを見てみましょう。

株価もすごいけど、出来高もすごい増えているわ。

7月13日の株価は21,830円、出来高は10,447千株となりました。4日間で株価は46％も上昇、出来高は14倍に急増しています。

たった4日間で1.5倍近く変化するなんて、株は私たちが想像する以上に値動きの激しいものなのかしら。

ライバルは関係ない気がする…

続いて第二問、この大きく上昇した後の株価の動きはどうなるでしょう？

さすがに、これ以上は上がらないと思うわ。下がる兆しもあるし…

正解はこちら。

株って短期間にこんなに上昇するものなの…

7月19日の株価は31,770円、出来高は22,664千株でした。7日と比較すると、株価は2倍、出来高は30倍です。

株価も凄いけど、出来高もさらに増えてるわね。株価の上昇は出来高の増加と一緒に動くのかしら？

サキさん、いいとこに気づきましたね。実は、株価と出来高は密接に関係していますが、それはまた別の機会にしましょう。
さて、株価は2倍まで上昇しましたが、この次はどうなるでしょう？

上がることしか考えてないわね…
でも、ここまでの流れを見るともっと上がることもあるかしら…

今回は2人とも上がる予想ですね。
では、正解を見てましょう。

さすがに下がったわね。上がるときのスピードも急だったけど、下がるときも急激ね。なんか値動きが急に激しくなったわ。

7月28日の株価は21,080円、出来高は14,210千株でした。19日からの7日間で株価は33％下落しました。
サキさんの言う通り、上昇してからの動きはかなり急なものになっていることがわかります。

さて、2回の急上昇とその後急落した株価ですが、さらにこの後はどう推移していくでしょう？

ライバルとか株価に全く関係ないと思うのだけど…
ここまで急激に下がると、上昇前の水準まで戻ると予想するのがフツーかしら。

タイチくんが上がる、サキさんが下がるとの予想ですね。
では、正解を見てみましょう。

たしかに、上昇はしてるわね。上がるスピードはかなりゆっくりにはなってるけど。

9月30日の株価は26,605円、出来高は2,196千株でした。株価は急上昇した後、一度急落して、そこからゆっくり上昇していくという動きになりました。
この一連の値動きを見て、2人は株価についてどのような印象を持ちましたか？

いや、全然わかんないから、その擬音語はなんなの💢

ツッコんだ私がバカだった…
でも、株の値動きがこんな激しいものとは思わなかったわ。

タイチくんの持った印象は株価の値動きを説明したとてもわかりやすい表現ですね。同じような動きは他の株でも頻繁に見られるので、そうしたイメージ持つことは大事なことです。

さて、今日は任天堂の株価の動きだけを見てきましたが、次回はどうしてこのような値動きになったのかを一緒に見ていきましょう。
本日はここまでとします、ありがとうございました。

ありがとうございました。